第27回日本アロマセラピー学会学術総会は大変興味深いお話ばかりでした。
リラクゼーションのマッサージで神経が繋がる生徒さんがアロマセラピー学会学術総会で登壇されました
前回のブログでご紹介させていただきました、第27回日本アロマセラピー学会学術総会にルアナの生徒さんが登壇されるということで、代表の中澤と講師の永野で足を運ばせて頂きました!今回はそのご報告です。
私たちは、2日目の11月3日(日)の午後2時過ぎに会場に到着しました。
建物内ではアロマセラピーやハーブ療法に関するコーナーが色々とあり、帰りに見ようとワクワクしていました。
しかし、残念ながら、私たちが帰る頃には片付けられており、来年はゆっくり見て回ろうと2人は心に決めたのでした。
さて、肝心の総会の内容ですが、アロマセラピー学会学術総会と日本ハーブ療法研究会学術講演会の合同大会だったということもあり、アロマセラピーのみならず、ハーブ療法についての講演も一緒に聞けて、私たちはどの講演も興味津々で聞いておりました。
到着してすぐに聴講したのは、「アロマセラピーを取り巻く社会的問題」という一般演題の中(プログラムP17)で、「アロマセラピストの手からの精油の過剰な経皮吸収を防ぐための具体的な提案」や「日本市場でのメディカルハーブの品質管理をめざした検討」という演題の講演でした。登壇されている方々もアロマセラピストや日本メディカルハーブ協会学術委員会の方など多岐に渡っていました。それぞれの視点で講演されているのを聞いて、当初話しが難しいなぁと思っていましたが、講演を聴くにつれ、これは覚えていてためになりそうだなというものがあり、聞き逃すまいとメモを取っていました(後日、オンデマンド配信もあるらしいです。)。
その後も時間を空かずして、シンポジウム『多職種で考えるアロマセラピー・ハーブ療法』(プログラムP10)の時間になり、こちらでも、それぞれの視点やエビデンス資料を使いながら、医師の方や医学部生、薬剤師の方や大学の准教授の方などが講演されていて、メモを取るのが追い付かないほどでした。
そんな中、とあるテーマの時に質疑応答の場面で、講師の永野も恥ずかしながら初歩的な質問をさせていただきました。詳細は割愛させていただきますが、実践するときにとても役に立つ知識を得て、勇気を出して質問してよかったなと思いました。(余談ですが、皆さんもルアナで受講する際は、恥ずかしがらずに講師に質問してくださいね。)
前置きが長くなりましたが、当初の目的であるルアナの生徒さんの佐々木晶子さんが登壇する時間になり、私たちは前のめりで話を聴いていました。
佐々木さんは「ハンドセラピー施術効果とラベンダーエッセンシャルオイルの濃度が皮膚細胞に及ぼす影響」というテーマでした。
(以下、アロマセラピー学会誌より抜粋した部分あり)
佐々木さんの講演も、多少専門知識がないと難しいなと感じましたが、エビデンス資料が動画を用いていたので変化が解りやすく、15分間、ハンドセラピーのような振動を与え続けると、神経突起が伸長し、神経の伝導速度が速まり、神経再生に効果があることが示唆されたため、抗がん薬で治療を受ける乳がん患者にハンドセラピーの施術をおこない、副作用であるしびれ改善効果を確認できたり、さらにはハンドセラピーにより、医療従事者を対象とした緊張緩和に効果があることを調べられてたりして、マッサージにはこんな効果があるのだとエビデンスを添えて実証してくださいました。
また、ラベンダーエッセンシャルオイル(LO)の濃度が皮膚細胞に及ぼす影響についても、高濃度のLOでは細胞の成長が抑制されることが示唆され、表皮角化細胞ではLOの濃度が高いほど細胞生存率は低くなりHE染色で細胞質の広がりが少なかったというエビデンスを用いて、解りやすく説明してくださいました。ルアナの講座でも、ラベンダーをはじめとしたアロマオイルを使用することもあり、終始、耳を大きくして聞いていました。
講演後に、会場の外で偶然にも佐々木さんとお会いすることが出来ました。その時に写真を撮るのを失念してしまったので、以前撮った写真を添付します。
ドライヘッドスパが認知症にも効果があるかも?
佐々木さんとの会話の中で、『ヘッドマッサージが認知症に効果があるかもしれない』という嬉しい報告を頂きました。佐々木さんは以前ルアナで、ドライヘッドスパとフットマッサージを受講されていて、ルアナで習得されたドライヘッドスパの手技を用いて施術しているとのことで、そこで検証したいというお言葉を頂戴しました。
これについては、まだエビデンスはありませんので、ヘッドマッサージを教えている私たち講師にとって、佐々木さんにはぜひとも検証していただきたい研究です。私たちも今後に期待しております。
LUANAで勉強できる予定です
以前から、ルアナとのコラボで一緒にやりましょうというお声を頂いており、今回、シンポジウムで発表されたお話をルアナでも聴かせて頂けることとなりました。詳しい日時などは追ってお知らせいたします。セラピストの方々にとっては、自分たちのやっている仕事にさらに自信が持てる様になりますし、セラピストではない方々も、ご家族やご自身の健康の為にぜひ聴いて頂きたいお話です。楽しみにお待ちください。
最後に、代表中澤も永野も今回初めて参加した日本アロマセラピー学会学術総会でしたが、ぜひとも来年もまた参加したいと思いました。
今回、お話をくださった佐々木さんには感謝申し上げます。ありがとうございました。